こんばんは!
今日は久しぶりに建築士のニュースがあったと思ったら、
名義貸しの問題について報道されていました。
この問題は、今に始まったことではありません。50以上の確認申請を通してたということは、申請業務や設計ができるスキルのある方だということです。この名義貸しは、地方に行けば当たり前にみられる出来事です。
資格がない設計者は設計者ではない
設計とは以下のように定義されています。(建築基準法第2条10号、建築士法第2条5項)
その者の責任において、設計図書を作成すること
そして、設計者とは以下のように定義されています。(建築基準法第2条17号)
その者の責任において、設計図書を作成した者
そう、共通することは、「責任」です。
この「責任」とは社会的責任を指します。
建築基準法は国の法律であり、定義に背くことは立派な法律違反です。
地方に行けば、地場の工務店や若いデザインっぽいことをしている人はたくさん名義借りをしています。
資格がなくても設計図は書くことはできます。それは自由です。市販のソフトウェアを使えば誰でも間取り図や設計図をつくることができます。
建築士は、設計図書に不備があれば罰せられたり処罰を負いますが
資格のない設計図を書いている人は罰せられません。
勉強をして資格を得た人が偉いわけでなく、きちんとしたプロセスをたどって仕事をする人が正しいのです。私の周りにも資格がなく設計図を書く人はたくさんいますが、私は建築士や設計者とは認めていません。
仕事を取ってくる力=設計力ではないのです。仕事を取ってくる力がある人はそれは素晴らしい能力ですが、設計者ではありません。
資格を持たない設計者が名義を借りることが当たり前になると、資格を一生懸命とることがばからしくなりませんか?私はそう思いました。
受験資格を得るまで努力して勉強して、誠実に働いて
受験資格を得て、仕事をしながら勉強して、、、その努力をせずにおいしいところをもっていこうとする考えは合理的ではありません。そんな適当な資格なのでしょうか。
建築って素晴らしい仕事です。
つくるひと・体験する人・住まう人すべてに感動を与えます。
他人のふんどしで相撲を取っている人はこれは味わえないと思います。あくまで持論なので悪しからず。
そもそもなぜ一級建築士の資格をとらないのか
理由は様々で、金銭や家庭やその方の人生の事情もあることでしょう。
しかし、だれもが通るところですし、苦しいのはその人だけではありません。
2年くらい全てを投げ出して努力できない人が、お客さんの前で誠実に仕事できるわけありません。
と多くの資格者は思うと思います。だって苦労してるんですから。
私だったらそんなこと言われるのは癪なので、取ります。そして気持ちよく仕事をします。自分のために資格を取るのではなく、本当はお客様のためです。安心してサービスを提供するために、信頼を得るための一つとして資格を取るのです。
そうしたら明日からの勉強も頑張れるはずです。
こんな暗いニュースも糧にしてしまって、のこり2か月頑張りましょう!