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一級建築士7月の学科試験までにするべき5つのこと

こんにちは、花粉症の一級です。みなさんは大丈夫ですか?。

今日は学科を勉強している方必見、7月の試験までにやるべき5つのことをお話しします。

しんえもん
しんえもん
本当に5つでござるか?覚えきれないでござるよ
一級さん
一級さん
四の五の言わず、聞いてください。しんえもんさん

「浅く、広く」学ぶ

改めて言いますが、1級建築士の試験の範囲は膨大です。

  1. 計画
  2. 環境・設備
  3. 法規
  4. 構造
  5. 施工

と、5科目である上、学習内容も多岐にわたります。全部まともにやっていると、とてもじゃないけど1年じゃ勉強できません。
これらは、建築士の業務を通して生涯で学ぶ内容ではないでしょうか。常識といえばそれまでなのですが、私自身、今でも全てを完璧には理解しきれていません。

学校でもらうテキストもそれぞれ2センチくらいあり、中身もびっちり書かれています。
市販のテキストももちろん網羅されていますが、やはり内容は多いです。多分手にした瞬間に嫌になります。

なので、決して全部理解しようとしないでください。道理は資格を取って仕事を通して理解してください。
つまり、『こう来たら、こう解く』ぐらいの浅い知識でOK。

ある程度の記憶学習は必要ですが、高校入試や大学入試みたいに、数式の意味を考えるような学習はしないでください。

ここ何年かで、知識や記憶だけでは解けないような問題になってきているとの話も聞きますが、資格学校のテキストに書かれてある基本的な理解と記憶でOKです。
資格学校のテキストはノウハウがとても詰まっていて、出題傾向の高い問題の関連学習が多いです。

一級さん
一級さん
市販のテキストよりも資格学校のテキストを中心に勉強することをお勧めします。SやNですね。

建築関連の時事に興味を持つ

地震の被害が甚大であった年には、計画や構造で災害関連の出題や

DOCOMOMOの建築物が改修・保存された場合は計画での出題が考えられます。

建築士は社会的・文化的な責任を担っている部分が大きいと言えます。
最近はクイズ番組でも西洋や日本建築が出題されますよね。誰もが聞いたことのあるキーワードや関心が高いニュースは何となくでも覚えておくといいでしょう。

びっくり箱とも言われる計画の初めの問題。
ここでは近代建築、所謂モダニズム建築の話や現代建築のトピックスが出題されます。こればかりは何が出るが本当にわかりません。実際、私が受けた時もびっくりしました。
そして、意匠系の方でないと学習したことが無いような問題もでてきます。

ここは取れたらラッキーなくらいの感覚でOK!深く勉強する必要はありません。

しかし、ここで1点をとると優位なので、日ごろからニュースであるレベルくらいの建築時事は頭に入れておきましょう。そしてクイズ番組で見た建物とかは記憶して、暇な時にスマホでチャチャと調べてみましょう。

仕事場に建設通信とか日本経済新聞とかがある方は、日ごろから読む習慣をつける方がいいと思います。イメージとして、みんなが落とすところの得点率をちょっと高めたいところです。

DOCOMOMOって何?の人は直ぐグーグルです。

しんえもん
しんえもん
携帯電話のメーカーでござるか?
一級さん
一級さん
そうだよ、しんえもんさん。。。

過去問を10年分解く

まずは、これを達成してみてください。

解答する→解説書を見るを繰り返しましょう。
3年分くらいやったら、どこかで同じ問題が出てきます。そしてどこか言い回しを変えた問題がちらほらでてきます。

これはとても時間がかかりますが、やるべきです。逆に10年解いたら自信がつきます。

最初はとても難しいし、意味が分からないと思います。そんな方は、問題と解説を同時に見て記憶しましょう。まじめに理解する必要はありません。
道理を理解するに越したことはありませんが、そんなものは仕事をしてたら覚えないといけくなります。

私は、このテキストをひたすら解きました。

解説が分かりやすいので、考えても分からない問題は、解説を同時に読んで理解するのも手です!!

一級さん
一級さん
これはあくまで、“試験”です。相対評価です。人より効率的に勉強する必要があります。

 

構造や法規の計算問題は初めは解かなくてOKです。解説を見ながら解き方を覚えてください。そのうち分かります。大丈夫です。
そして、間違えた問題を優先に、なぜ間違えたかのレビューをしてみてください。

 

施工はバリエーションが少ないので、過去問だけでほぼOKといえます。特に力を入れて解く必要はありません。
私は、監理で現場にもよく行きますが、現場で覚えることの方が多いです。ゼネコンの現場管理の方に教えていただくこともよくあります。施工を本気で勉強するなら法規と構造を勉強しましょう。

そのうち、自分が得意なところ、苦手なところが分かってきます。そうなると次のステップです。

弱点を知る。苦手分野をなくす。

人間ですから、どうしても理解できないところがでてきます。そしてなんとなく、それが出題されるんやないやろか…?みたいな気持ちになってきます。

メンタルが弱くなってしまうので、苦手は克服しましょう。長所は伸ばさなくてOKです。

私は法規の防火や避難規定等が苦手でしたので、しっかり問題を解いて勉強しました。その時に法規で学んだことは実務には活かされています。
あと、構造の断面2次モーメントがらみの計算も苦手でした。
しかし、所詮は資格の試験でどんなに長くても5分で解ける問題なので、複雑な計算をしなくても解ける問題なのです。

目指すは、中の下。広く、浅く。イメージは、4枝を2枝にしましょう。
最後は運頼みでもいいじゃないですか。割り切って多岐の分野を学びましょう。

しんえもん
しんえもん
そう言ってもらえると、なんだか出来そうな気がしてきたでござる…!

1日かけて試験をシミュレーションする

朝9時から休憩も含めて18時まで。ぞっとします。マラソンです。戦いです。集中力が試されます。

私は、とある大学の一室で試験でしたが、クーラーが効いて寒かった。
となりの野郎が独り言が多かった…ほんと集中力を保てない環境でした。

でも、そんなこともあり得ます。
7割5分を目指せとコンセプトに掲げていますが、勝負の環境によってそれも左右されるかもしれません。

なので、1回とは言わず、休みの日をつぶして何回も朝から1日をシミュレーションして、体にリズムを覚えさせてください。
きっと計画(Ⅰ)と環境・設備(Ⅱ)は2時間もかからないし、法規(Ⅲ)はまともにやると時間が足りません。
それも含めて、時間を持て余さない解き方、復習の習慣をつけましょう。法規を解くノリを身につけましょう。

私は、法規は得意でしたので、法令集を一度も引かず解きました。そして、20分くらい見直しの時間がありました。自信がない問題のみ引いて確認しました。それで2問ミスくらいで解き切りました。

法規に関してはかなりシミュレーションしました。
その日の出題勝負の人は、法令集を無駄に引いて時間オーバーで負けます、それだけは避けたいです。1問を2分くらいで解き切る早さを身につけましょう。これだけは必勝法です。

そして最後の構造(Ⅳ)と施工(Ⅴ)は2時間45分と本当に長い戦いです。緊張感の糸もきれているかもしれません。でもここでゆるんだら負けます。

特に構造も高得点を取りたいです。
なので、先に施工から解きましょう。2時間くらいかけて構造をみっちり解きましょう。
施工は足きりぎりぎりでOK。たいていみんなも解けません。一所懸命勉強してもみんなも大抵13点から18点くらいです。5点くらいしか差がつかないのであれば、法規と構造で押し切る。このプランで行きましょう。

 

製図はもっと大変です。6時間30分のマラソンです。

私の受験の時は昼食タイムも入っていたので、チョコバーをかじりながら書きました。

しんえもん
しんえもん
シミュレーションって大事なんでござるね。
一級さん
一級さん
より本番に近いシミュレーションをできた人が合格に近づけるんです。受かる人は練習を欠かさないんだよ。

 

どうですか?今日は少し内容が具体的で深かったですね。ポイントは5つです。

学科試験までにするべき5つのこと
  1. 「浅く、広く」学ぶ
  2. 建築関連の時事に興味を持つ
  3. 過去問を10年分解く
  4. 弱点を知る。苦手分野をなくす。
  5. 1日かけて試験をシミュレーションする

この5つは、あなたの学科試験までの残り時間が、半年でも1年でも実践できます。

ただし、最後のシミュレーションは試験2か月前からおこなってください。早い段階ですると気力とモチベーションが低下してしまいます

詰め込みよりも練習です。そうすれば今までこだわっていた解けない問題も早い段階でスルーできます。
できる問題からする。粘らない。

明日から実践してみてください。

それでは、今日はこの辺で。

あわてない、あわてない。

ひとやすみ、ひとやすみ。